花の山。茂来山
甲信地方はここしばらく梅雨入りが足踏み状態ですが、雨の合間を縫って先日20日、十数年振りに「茂来山」に登ってきました。
硫黄岳噴火の際に飛んできた岩石で出来たという伝説から「貰い山」、転じて「茂来山」となったという本当か嘘かわからない山名由来がありますが、最近では「お嫁さんを貰い山」という語呂合わせで、地元では縁結びの山として売り出し中のようです。
大雨の降った翌日ということで、終日登山者には会わず、登山口からしばらく辿る林道や下部のヒノキ林は「熊出没注意!」の看板も手伝って、心細いことしきりでしたが、栃の木の巨木やカツラ、サワグルミ、ブナなどの林相も豊かなのと、登山道沿いに咲く野草の種類も豊富で沢沿いの急登も苦にならないほど。
稜線に出れば山頂はまもなくでした。
山頂からの展望も素晴らしく、前回の記憶は皆無に等しいものの、期待していなかった分感動もひとしおでした。
今回眺めた山の中で、上信越方面に食指をそそるものがいくつか。
できれば雪のあるうちに登ってみたいと思わせる素晴らしい山岳展望でした。
ミヤマザクラも満開でした。
臨床にはいたるところにヤマブキソウ。
オシダの群生も。
「こぶ太郎」。
長野県では他に3本しか指定されていないそうです。山梨には無いのが残念。
トチの芽鱗。芽吹きとともに落ちたのですね。粘液に覆われています。
ニリンソウもいたるところに。
ヤマエンゴサクでしょうか。
初めて見ました。チチブシロカネソウ。いい花です。
山頂付近ではミツバツツジが咲き始めていました。
山頂のお社。かつては雨乞い信仰の山として崇められたようです。
後立山連峰。神々しいほどの輝き。
穂高連峰。
西上州越しに上越国境稜線。
我らが八ヶ岳。
北岳も。
浅間山も目の前でした。
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